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介護ホーム見学であらためて考えた、毎日を心穏やかに生きる生活

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2023.11.08

わからないことだらけの介護の世界

介護ホーム

「介護ホームって、どんなところだろう」

 

まだまだ元気な両親に頼っていた30代を過ぎ、40代、50代を迎えると「老い」は急に迫ってくるテーマの1つと言えます。身近な人が、年齢による変化に直面している様子を見て、介護の世界が気になるようになりました。

 

朝起きる時間はばらばらで、食事はお弁当か外食。噛む力の低下や、栄養の偏りが心配です。長く続けてきた趣味はなく、外出も少ないため、たわいもない会話をする機会はほとんどありません。声を出す機会がなければ、おそらく喉の筋肉はどんどん弱ってしまいます。1日の多くの時間、背中を丸めてテレビを眺めている姿を見ると、切ない気持ちでいっぱいになりました。

 

だからといって、つきっきりで日々を見続けることは難しい。さて、どうしたものか……。さまざまな思いが堂々巡りしている時、ほほえみライフで紹介・取り次ぎしている介護付有料老人ホーム「イリーゼ狭山入曽はなれ」で開催されるコーラスサークルの見学に参加できることになりました。

 

介護付有料老人ホームとは、介護スタッフが24時間常駐し、洗濯や掃除のほか、食事、入浴、排泄の介助が受けられる場所。介護ホームという場所を知るとても良い機会、と出かけてみました。

「イリーゼ狭山入曽はなれ」のコーラスサークルを見学

西武新宿線「入曽」駅西口より歩いて向かうと、6分で建物の入り口に到着。中に入ると、どこを見てもまるでホテルのような雰囲気です。お知らせや注意書きでいっぱいになった掲示板や、アルコール消毒の匂いなど、勝手に想像していたような雑然とした様子は全くありません。

介護ホーム

「こんにちは!」コンシェルジュの方に案内カウンターから出迎えていただき、サークル会場に向かいました。会場ではすでにコーラスが始まっています。先生の生演奏に合わせて、ゆったりと体を揺らしたり、小声で一緒に歌ったり。中には演奏を聞いたりしているだけの方もいるようです。

 

「幸せなら手をたたこう」の演奏が始まり、前列の女性が「ポンポン」と自然な合いの手を入れた時、気がついたことがありました。それは、参加者の皆さんが「今、この時」を安心して純粋に楽しんでいるということ。

 

コーラスは介護療法の1つとして組まれることの多いカリキュラムです。歌うことで喉の筋肉や心肺機能が高められ、楽譜を読み、音を聞くことで脳が刺激されるなど、さまざまな効果が期待できます。もし、私が両親や親戚と一緒にこのコーラスサークルに参加したら、効果や意義ばかり考え、楽譜を指で追ったり、声を出すように働きかけてしまうかもしれません。

 

しかし、サークルに立ち会うコンシェルジュやスタッフの方々は、歌うことを促す様子はありません。一緒になってその場に参加し、お手洗いや声がけなどの手助けをするのみです。前列の女性による合いの手は、安心して音楽に身を委ねているからこそ生まれた行動だと感じるものがありました。

 

「大きな音が苦手な入居者様も、聞いているだけで気持ちがすっきりする、と、このコーラスサークルに参加してくださるんです。別の日に開催される、ヨガサークルでの瞑想も好評です。ご家族の方も参加できるサークルとして、嬉しいお声をたくさんいただいています。」

 

コンシェルジュの方の説明を聞きながら、自室に戻っていく参加者の皆さんが浮かべている穏やかな表情を見守りました。

入居者目線の「安心して暮らせる住まい」を目指して

コーラスサークル見学の後、ホームの内部を見せていただきました。イリーゼ狭山入曽はなれは、全国120か所以上のホーム運営を通して蓄積されたノウハウをもとに、入居者が感じる不安をできるだけ取り除き、ご家族と過ごす時間を大切にしたい、という新たなコンセプトのもとに運営されています。

介護ホーム

月に一度、理美容サービスを利用できるビューティーサロンや、ランチの後にコンシェルジュの方が入れるコーヒーを楽しめるカフェカウンター。外気を浴びて季節の変化を感じられるように整えられた中庭からは、お茶どころ狭山の茶畑が見渡せます。

 

シアターダイニングは、シンプルなキッチンと大画面のモニターが設置された予約制の個室です。防音設備が整っているため、ご家族や遠方の親戚などとオンラインでつながって、思う存分語り、笑い合えます。

介護ホーム

感動したのは、居室にあるトイレの仕様です。トイレをカーテンだけで仕切る作りを採用しているホームが多い中、こちらでは壁とカーテンの両方が使われ、入居者のプライバシーを尊重した作りになっています。

介護ホーム

介護をする側の立場からすれば、全面をカーテンで覆う仕様の方が介助をしやすいに違いありません。しかし、あえて壁を残す作りを採用している点に、イリーゼ狭山入曽はなれが目指す、入居者自身が安心して暮らせる住まいへの高い心意気を感じました。

 

今日という1日を穏やかに安心して暮らすことは、老齢を迎えた方々だけに当てはまることではありません。栄養面や咀嚼の力を鍛えることを目的とした食事、体力を維持することだけを目的とした運動では、いずれ続けることが難しくなります。楽しみを見つけて、いきいきと生きること、それは私たち誰もが望んでいる生活です。

 

もし今後、身近な人のために自宅以外の住まいを探すことになった時は、介護やレクリエーションの内容だけに注目せず、本人が心安らかに暮らせる第2のホームがいい。今回の見学は、介護ホーム探しのヒントが見つけられた特別な機会になりました。

笑顔あふれる安心の日々を。有料老人ホーム「イリーゼ」をご紹介いたします。

有料老人ホームのご紹介は、こちら

本コラムは、株式会社西武リアルティソリューションズからの依頼にもとづき、以下、投稿者のコメントを編集して掲載しております。

 

 

投稿者プロフィール

高橋みさと

自然に近い場所を求めて2021年に都内から郊外へ移住。
ライター業をしながら米や野菜づくりに挑戦しています。
趣味は登山と外で遊ぶこと。
発酵に興味があり、コンポストを利用して生ごみを捨てない生活を実践中です。

http://turumayu.studio.site

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