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池袋発の地ビールが飲める『サイカドブリューイング』

Gourmet

2023.09.13

池袋発の地ビールが飲める『サイカドブリューイング』

 西武池袋線 池袋駅から各駅停車に乗って一駅の椎名町に、20234月にクラフトビールを醸造するお店が新しくオープンしたと聞きつけ行ってみました。

西武池袋線 椎名町駅 クラフトビール

 西武池袋線椎名町駅から細い路地を歩くこと9分。「西池袋mart」というロゴマークが残るリノベーション施設「NishiikeMart」の中にある「サイカドブリューイング」が今回の目的地です。店名にもなっているソテツ(CYCAD)に迎えられて店内へ。カウンター席とスタンディング席が中心の、いかにもタップルーム(醸造所が自社のビールを提供する場所)という雰囲気に期待が高まります!!

西武池袋線 椎名町駅 クラフトビール

 早速メニューを拝見するとクラフトビールは10種類とバリエーション豊富。このうち8種はこのお店で醸造しているもの、あと2種類はお店の方がセレクトしたゲストビールなのだそう。これだけのラインナップだと選ぶのに時間がかかってしまいそうですが、お店の方に好みを伝えればおすすめの一杯を教えてくれるのでビールに詳しくなくても安心です。

 今回はカメイダーズ(下写真右)という柑橘系の爽やかでライトなセッションIPAを注文。華やかで飲み口も軽く、暑い季節にぴったりなビールでした。一転、ちょっと試飲させていただいたマンチー(下写真左)は酸味のある味わい。ビールと一口に言ってもこんなに個性が異なるのかと、その奥深さに驚かされました。

西武池袋線 椎名町駅 クラフトビール

 もともとサイカドブリューイングは、「スナークリキッドワークス」というブリュワリーでした。2019年にお店を立ち上げた藤浦さんはアメリカで行われているホームブリューイングの大会で「American Homebrewer of the year」を受賞したこともあるほどの実力者。オーセンティックでクリアなビールを提供する人気店でした。その「スナークリキッドワークス」が新たに、幡ヶ谷のビアパブ「グレムリン」のオーナー戸原さん、STYLE BREW WORKSの植松さんを迎え、新体制でトレンドも取り入れた「Made in 池袋」の地ビールを提供するブリュワリー「サイカドブリューイング」としてリスタートしたのだそうです。

街のグラデーションを楽しむきっかけを作る「NishiikeMart」

西武池袋線 椎名町駅 クラフトビール

 「サイカドブリューイング」のある施設「NishiikeMart」はその昔、個人商店が集積した市場のような場所だったのだそうです。どんな思いでリノベーションしたのか。仕掛け人で、設計者でもあるシーナタウンの日神山晃一さんにお話を聞いてみました。

 「NishiikeMartには、サイカドブリューイングの他にギャラリースペースも設けています。ここは地域のアーティストや学生が気軽に作品を発表し、観る側もビール片手にアートと接することができる場所にできれば、という狙いでやっています。将来的にここで展示してくれたアーティストが、ビールの缶のデザインをしてくれたら面白いですね」

 取材当日も壁にはカラフルでポップなイラストが並んでいまいした。歴史的にも西池袋周辺は芸術と相性が良い地域と言えそうです。例えば、1920年〜1940年頃このあたりは芸術家のアトリエが点在していて「池袋モンパルナス」と呼ばれるほどでした。現在も芸術系の学校が多数あり、その学生が住んでいるなど文化的土壌が醸成されているのです。ギャラリーは、そんな地域の特色を発信するのにぴったりのコンテンツですね。

 

 西武池袋線 椎名町駅から歩いて9分、東京メトロ有楽町・副都心線要町駅からは歩いて5、池袋駅C3出入口からは歩いて10分と様々な駅からアクセスできる「NishiikeMart」「サイカドブリューイング」は、どこから来るかによって全然雰囲気の異なる風景を見ることができます。目的地であるお店の雰囲気もちろん、駅からお店までの間にある個性的なお店を発見したり、街の風景を眺めたり。クラフトビールをきっかけに、西池袋が生み出す都市部と生活圏のグラデーションを楽しんでみてはいかがでしょう。

店舗データ

店名:Cycad Brewing(サイカドブリューイング)

住所:東京都豊島区西池袋4−19−14

営業時間:15時〜23時(月水木金)

     13時〜23時(土日祝)

     火曜定休

Instagram@cycad_brewing (https://www.instagram.com/cycad_brewing/)

本コラムは、株式会社西武リアルティソリューションズからの依頼にもとづき、以下、投稿者のコメントを編集して掲載しております。


 

投稿者プロフィール

赤井 恒平(あかい こうへい)

ライター・フォトグラファー。埼玉県飯能市でシェアアトリエ「AKAI Factory」を運営するなど、まちづくり業にも携わっています。
現在は築20年のマンションをリノベーションして家族4人で暮らしています。最近は休日に料理をするのが密かなブームです。

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