飯能日高
Town
2022.12.28
飯能日高
秩父のことをいろいろ書かせていただいておりましたら。
飯能日高を見てみませんか、というお声がけを頂きましたので、「西武飯能・日高分譲地」へ行ってまいりました。
特筆すべきは、この分譲地でお会いした方々が、皆さん、ふわっと温かかったということ!
おかげさまで、とても穏やかなよい日になりました。
皆さま、ありがとうございました。
飯能駅は、意外と都心に近かった
訪問当日は、穏やかな晩秋の週末でした。
池袋駅から飯能駅を目指したところ、近い時間の西武池袋線特急はすでに満席。
紅葉・行楽の時期ですもんね。。。このコラムでも紹介してきた観光スポットのことが思われます。
特急に乗りたかったのはやまやまですが、人気があるのは嬉しい、と、ちょっとなんか地元民のような複雑な気持ち(?)になりながら、急行で飯能駅に向かいました。
そして思いました。
飯能・・・意外と近い。
座って池袋駅を出発し、ちょっとスケジュール帳を見直したり、家から届くLINEを返したりしていたら、読もうと思った文庫本を開く間もなく、飯能駅に到着しました。
飯能駅から分譲地まではバスで移動です。(※池袋駅から飯能駅へは、西武池袋線急行で約50分です。)
バスは分譲地のエリアに入り、並木道を抜けていきます。
分譲地の第一印象は「公園のような街」。
木々とうららかな陽射し、穏やかな空気・・・広告のようなキーワードを並べましたが、素晴らしい気候の日でもあり、のんびり散歩をするのにちょうどよい街に見えました。
「賞味期限5分」
私が降りたのは、分譲地の真ん中あたりのバス停でした。
着いてまず、目に入った白いキッチンカーに向かいました。
なにを売っているのか、遠目にはわからなかったのですが、近づいてみると、クレープ屋さん!
のぼりには「賞味期限5分のクレープ」とありました。
5分とは、なかなかの短さです。
どのあたりが「5分」なのかと私がメニューを眺めていると、絶えず人が来ては、お店の人と少し話して去っていきます… 並ぶのでも買うのでもない、その感じが不思議だなと思いつつ、注文しようとお店の人に声をかけると、注文はできるけれども2時間待ち(!)というではないですか!
クレープ屋さんから想像できない、驚きの待ち時間。
…ということは、なるほど、先ほどから、行き来しているお客さんは、待ち時間の確認をする方や、もうできている商品を受け取る方々だったのですね。
このクレープ屋さんの名前は「COTORIDO(ことりどう)」。
お客さんたちにお聞きしたところ、皆さん、いつもこの「COTORIDO」が来るのを楽しみにしていて、出会えたときには待ち時間が長くても買うとのこと。
ご家族でいくつものクレープをブーケのように持って帰る方もいれば、待ち時間が長いときはいったん帰宅して取りにくるという方もいるという、人気店でした。
そして、売り切れ仕舞いのお店ゆえ、キッチンカーはあっても、販売は終わっていることもあるとのことで、常連だという女性には、早い時間に来ないとダメよ!と教えていただきました。
お店の方ともいろいろお話ししましたら「COTORIDO」は埼玉県内を中心に移動販売をしていて、飯能日高営業所の前には不定期に出店するのだそうです。
お店オリジナルで配合された生地で、サクサクに仕上がったクレープ、出来立てをいただいたところ、本当に美味しかったです。
ちょっと他とは違った食感が、軽くていい。
私が受け取った時間には、ご家族づれが何組もその場でクレープを食べていて、みんな笑顔で、なんともいえない幸せな光景が見られました。
お近くの方、見つけたら買い!ですよ!
分譲地を歩いてみた
さて、そのクレープの待ち時間、私がなにをしていたかというと… 分譲地の散策です。
お天気はいいし、広い分譲地には見晴らしの良い公園もありそうな気配でしたし、待ち時間が散策には好都合でした。
まず向かったあたりは、緑道や、テニスコートや野球のグラウンドがあるのびやかな空間が印象的でした。
ただ気軽に歩き出しただけなのに、建設中のお宅を見ると、自分ならどこがいいかな、どんな家がいいかな、とつい考えるものですね。
私は平屋育ちで、こどもの頃は2階建てや螺旋階段に憧れましたが、今、建てるとして、と想像するのはなぜか平屋。
やはり、階段のある家に住んだことがないからでしょう笑
こんなにイメージが制限されているのに実際に家を建てようと思ったら、ものすごく悩みそう。
家を建てるって、自分や家族の好みを知ったうえで、決めないといけないことがたくさんありますよね。
そう考えると、大きな決断をされた皆さんすごいなぁ、と変に感心しながら、歩いていました。
そのあとは、いったん営業所前に戻ってクレープを食べ、食後のコーヒーを片手に近隣が見渡せそうな「丘の上公園」を目指しました。
紅葉を眺めながらのんびり歩いていきましたが、着いた公園の「丘」がけっこうな勾配で!(これ「山の上」では、とチラと思ったり)息が上がりましたが、着いた頂上からの見晴らしはさすがでした。
分譲地も一望できました。
私の拙い写真で申し訳ないのですが、気分が伝わりますように。
公園でゆっくりとコーヒーを楽しんだあとは、またのんびりと営業所の方へ戻りました。
庭先からこちらを眺める猫や、紅葉を愛でながらの道中です。
なんとなく目に入る範囲だけでも、お庭がよく手入れされていて、丁寧な暮らしをされているのだろうと思わせる佇まいのお宅が多い印象でした。
また、午後の暖かい時間帯というのもあってか、飼い犬とお散歩されている方々をよく見かけました。
あまり車が行き交うのを見かけず、車の入ってこない緑道もあるので、犬のいる暮らし向きかもしれません。
今回は初めての飯能日高散策ということで、私は少し厚着をして出かけていました。
池袋から秩父へ向かうときと同じ気分で、都心よりは冷えるかな、外歩きがメインだし、と想像して…。
しかし、この日は、とっても暖かかったのです。
持っていったナイロンパーカー(ウィンドブレーカー)を着ることもなく、ニット姿で歩き回っていましたが、この頃には、それでも汗ばむほどの陽気で、ちょっとした運動をした気分でした。
やや疲れも感じていて、休憩しようと降りたバス停の目の前にあったイタリアンレストラン(オステリア)の「FELICE GALLERIA」へ向かいました。
水色の壁が目を引く、印象的な建物です。
サービス精神旺盛な”オステリア” FELICE GALLERIA
”オステリア”とは、カジュアルスタイルで楽しむ食堂、という意味です。
こんにちは、と入ると、外観からのイメージを裏切らないカジュアルで楽しげな雰囲気のお店でした。
手書きのメニューを見せてもらうと、ランチの種類が10以上も並んでいます!
「ミニ前菜サラダ・メイン・ドリンク」がセットになったA、B、Cと値段の違う3つのスパゲティランチは、それぞれ2〜3種の味を選べます。
それとは別にドルチェ付きのスペシャルランチがあり、ピザランチも「本日のおすすめ」もあり、さらに、こっそり「キャラメルフレンチトースト」も“甘いランチ”として用意されていました。
なんというサービス精神。
オーナーシェフのtakaさんに尋ねたところ、ランチは毎日それくらいの種類を用意されるとのこと。
それも1人で作っているというから、びっくりします。
私の日々の献立がいかに単調か…なんて素人の話を出してもしかたないのですが、それにしたってねえ、奥さん、と誰かに言いたい気持ち。
そして、せっかくなのでtakaさんに選んでもらって「イカ明太子クリームスパゲッティ」のランチをいただきました。(画像参照)
このクリームソースが優しい味で美味しくて!
ちゃんとクリームの味がするんです。塩気とか濃い後味が残るのではない、クリームソース。
そして、こちらのイカの仕上がりも評価したい。
うちの子達がイカを食べないので私は外食ではわりとイカを食べることが多いのですが、正直、当たりはずれがある食材だと思っています…なんていう、にわかに食通を気取ったような私の感想を、図々しくもtakaさんにお伝えしたのですが、そんな話も、にこやかに聞いてくださる気さくで良い方でした。
聞いてくださるのをいいことに、いろいろお話ししてみると、サラダのドレッシングは野菜をすりおろしたオリジナルだというし、デザートもご自身で作るそう。
丁寧なお料理も、イタリアやフランスをはじめ、各地で修行をされてオープンしたのがこのお店だと聞くと、なるほどと納得です。
モーニングメニューを提供していたときのこと、壁を水色に塗ったこと、などのお話しも聞かせていただいたのですが、どのエピソードからも伝わってくるのは、地域の方へのサービス精神で、気持ちのよいお話しばかりでした。
お人柄は料理に表れているので、ご興味のある方はぜひ、訪ねてみてください。いろんな意味でコスパ、よいです。
たくさん話して、お腹いっぱい、と外に出ると、クレープ屋さんが帰る支度をしていました。
そろそろ日が暮れる気配がしていましたので、私も帰路につくことにしました。
ちょっと「分譲地」というものを見に行ってきます、と気軽に出かけたこの日でしたが、私は思いのほか、満ち足りた気持ちで帰りました。
正直、この分譲地のエリアは、華やかな装飾がされていたり、たくさんのお店が立ち並んでいるわけではありません。
でも、実際に歩いてみて、過ごしてみると、素敵に環境が整っているな、というのが私の感想でした。
豊かな生活、というキーワードが何度か浮かびました。
冒頭に「皆さん、ふわっと温かかった」と書いたのは、この数時間のうちに、紅葉の写真を撮っている私に「綺麗ですよね」と気さくに声をかけてくれる方がいたり、お孫さんとご一緒の方が笑顔で挨拶してくださって、そのままおしゃべりしたりという体験をしたからです。
クレープを買いに集まった方々が、私にいろいろ話してくださるのも、それぞれがお知り合いではないのになんとなく話し始めて笑顔で別れていかれる様子も、とても心温まりました。
そんな、私にとってはとても心温まる街だった西武飯能・日高分譲地、きっと訪れる方それぞれに違う魅力を見つけられることと思います。
ご興味ある方は、ぜひ訪ねてみてくださいね!(終)
▶西武飯能・日高分譲地のホームページはこちら
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投稿者プロフィール
宮本良子(Ryoko Miyamoto)
TVCM、PR番組プロデューサー。4人家族+保護猫姉妹2匹のマンション暮らしです。好きなものは、児童書、紅茶、スコーン、クラシックカー。英国でティーハウス巡りをするのが当面の夢です。
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