秩父めぐり・長瀞散策
Town
2022.11.09
秩父めぐり・長瀞散策
今春、三峯神社を訪ねて、秩父の山の魅力を知った私。
今度は水辺を楽しんでみたい、ということで、長瀞に行ってみました!
水辺と言いつつ、また山にも登ったのですが…
秩父に詳しい方はピンときたかもしれないですね。
そう、長瀞には宝登山(ほどさん)、その麓には寶登山神社があるのです。
今回は、川も山も楽しめる長瀞の、岩畳と宝登山の訪問記を書いていきます。
長瀞の川と山
長瀞の地名は埼玉出身の友人たちのSNSで見たことがありました。
その印象は風光明媚でキャンプや川下りが楽しめるイメージ。
これは自然を感じながら散策ができる場所かな、と思い長瀞駅まわりの観光情報を調べてみたところ、川沿いにある岩「長瀞岩畳」が天然記念物に指定されていると判明しました。
岩畳は「結晶片岩」でできているそうで、石や地質学の好きな方には特に面白そうです。
近くには「日本地質学発祥の地」の石碑もあり、長瀞は特殊な地形なのだと知りました。
なるほどと納得したところで、長瀞駅から、岩畳とは反対の方(つまり山)の地図を見てみると、そこには宝登山と寶登山神社の文字がありました。
寶登山神社といえば、先日お詣りした三峯神社と同じ、秩父三社のひとつ。
私としては、ぜひそちらもお詣りしたい! というわけで、行き先は、長瀞岩畳と寶登山神社に決定です。
さて、当日。
西武池袋線特急ラビューで池袋を出てから西武秩父駅を経由し、約2時間後、長瀞駅に着きました。
列車の往来は少なく、思った以上にゆったりした空気が流れる、ちょっとした小旅行のような気持ちになる駅です。
風情のある佇まいの駅舎には「1911年(明治44年)開業」と貼り紙がしてあり、野鳥が駅舎の中と外を行き来していました。
(日時によっては長瀞駅に停車するSLも運行しているので、鉄道好きの方はぜひチェックしてくださいね。)
秩父三社・寶登山神社
長瀞駅からは、まず宝登山を目指しました。
駅から15分ほど歩くでしょうか。
一本道をまっすぐ進むと、鳥居が見えてきます。
なんともわかりやすい立地です。
寶登山神社は、参道は広く、明るく開けた神社でした。
名前からは山道を行くのかと思っていたのですが、そんなことはなく、とても気軽にお詣りできる雰囲気です。
そして緑が美しい!
この日の、雲ひとつない眩しいくらいの青空の下で私が撮った写真だと、全体的に少し白っぽく見えるかもしれないのですが、青空と樹々を背景にした神社の装飾が色鮮やかで、目に入る景色がどれも美しかったです。
また、ご社殿の装飾が美しく、彫刻の題材、意匠もとても見ごたえがあるので、お詣りされたら、ぜひゆっくりいろいろ見て回ってください。
そして宝登山へ
寶登山神社にご挨拶したあとは、奥へ進んで、宝登山へ。
宝登山は標高497メートル。
寶登山神社の前にある山道を少し上がると、ロープウェイの乗り場があります。
この宝登山の頂上近くには、先ほどお詣りした寶登山神社の奥宮があるというので、私は宝登山ロープウェイを使って途中まで登り、そこから頂上を目指しました。
この画像は、宝登山ロープウェイの頂上駅近くで撮ったものです。
奥秩父連山が一望できる、清々しい場所でした。(どこに何が見えているのか説明してくれる、親切な案内板に感謝!)
ここからさらに登ると、寶登山神社奥社、そして宝登山の頂上に着きます。
頂上までは整備されており、道中には梅や蝋梅が楽しめるようにもなっていて、「登山」と意気込まずにハイキングとして歩ける勾配と距離感です。
軽快に歩いている年配の方や幼児連れのご家族とたくさん行き違いましたが、インドア派を自認している私、この日はスニーカー履きでもあり、しっかり踏みしめながら坂道を歩きました。
のんびり上がっていくと、ほどなく「これより神域」の立て看板が見えて、寶登山神社奥宮に到着しました。
華美ではないお社ですが、そこには背筋を正す空気感があり、お詣りすると深い満足感がありました。
やっぱり奥宮まで行ってよかった!
ちなみにこちらのお社にも狛犬ではなく「お犬様」がご眷属としておられました。
三峯神社のお犬様達とまた違ったお顔立ちをしていますよ。(※目に見えないものの話ではなく、像のことです。)
奥宮まで上がれば、宝登山の頂上はすぐなので、そのまま登っていきました。
頂上には、飼い犬を連れて休んでいる方や、山々を眺めながらお茶を飲んでいる方がいて、なんとも穏やか。
きっと地元の方に愛されているお山なのですね。
私も少し休んで、ほっこり癒されてから下山しました。
長瀞ライン下りも体験
寶登山神社とお山にお詣りしてひと息ついた私が次に向かったのは、長瀞岩畳。
冒頭に書いた、天然記念物を見てみたかったのです。
長瀞駅まで戻り、駅を通り過ぎて、反対側に向かうと、そこにはたくさんのお店と観光客が!
山側とはまた違った雰囲気で、こちらもワクワクします。
少し歩くと川と岩とたくさんの人が目に入りました。
川下りの船もたくさん出ています。
「長瀞岩畳」はなるほど、薄い岩が何層にも重なっているように見えます。
面白い眺めでした。
そしてこの日、私も興味が湧いたので、ライン下り、してきました!
気合の入った書き方をしている理由はですね、泳げなくて水が怖い私としては、川下りのサイズの船に乗るのは一大決心だからです!
なにせ水面が近い(当たり前)。
そして揺れます(当たり前)。
そんなわけでドキドキしながら乗り込みましたが・・・
川から見る岩畳、岸辺の景色、船頭さんのガイド、途中で見た野生の鵜(鵜飼いの、魚を獲ってくるあの鳥です)・・・
どれもゆったり楽しめました。
試してみて本当によかったです。
ただし、この日はコースにもお天気にも恵まれたようで、私にとっては「穏やかに濡れずに過ごせたライン下り」でしたが、状況によっては、お休みの場合もありますし、もっと「急流」を体験することもあるようですので、ライン下りが行われているかどうかやその日の川の様子は、ライン下りを実施している会社や船頭さんたちにご確認くださいね!
結論、長瀞は東京からの遠足に最適地
さてさて、私の長瀞訪問記、いかがだったでしょうか。
いくつもスポットを回ったので、記事としてはコンパクトにまとめていますが、こんなに気軽に山と川の魅力を感じられるなんて、驚きでした。
池袋を出発して半日あれば、ご紹介したスポットは回れます。
これから紅葉の時期、私が撮影したのとはまた違った風情が楽しめることと思います。
山道あり、水辺あり、岩畳の近くでは大きな岩にも上れますので、歩きやすい靴がオススメですよー!
楽しい休日のご参考になれば幸いです。
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投稿者プロフィール
宮本良子(Ryoko Miyamoto)
TVCM、PR番組プロデューサー。4人家族+保護猫姉妹2匹のマンション暮らしです。好きなものは、児童書、紅茶、スコーン、クラシックカー。英国でティーハウス巡りをするのが当面の夢です。
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