窓まわりを軽やかにしてくれるロールスクリーン
Home
2022.09.05
窓まわりを軽やかにしてくれるロールスクリーン
みなさんのお家では窓に何をつけていますか?
一般的なのはやはりカーテンでしょうか。ちょっとおしゃれにブラインドという方もいるかもしれません。
私は今までずっとカーテンでした。
ずっと賃貸物件に住んでいたということもあるのですが、部屋を借りるとき外から丸見えにならないよう「引越したらまずカーテンを準備する」というのを自分の中で暗黙のルールにしていたほど、カーテンが当たり前だと思っていたのです。
でも、ここ最近はロールスクリーンやブラインドを選ぶ人も増えてきているのだとか。
私が以前住んでいたマンションにはレースカーテンと遮光カーテンをつけていました。
しかし、「カーテンが部屋の印象を決める」と言われるように、厚みのある遮光カーテンを付けると部屋全体がちょっと重たい印象になってしまっていたのです。
そこで、ブラインドやロールスクリーンに変えてみたらどうだろう、と思いつき調べてみたのですが、賃貸物件の窓の上には必ずと言っていいほどカーテンレールがついており、勝手にいじくったりできないため、なかなか他の選択肢を選ぶことができなかったのです。
これまでのコラムでも紹介させていただきましたが、私は2020年に中古マンションを購入しリノベーションをしました。それを機に、賃貸物件では叶わなかった「脱カーテン」をすることにしたのです。
選んだのはもちろんロールスクリーン。そこで今回はカーテン以外の選択肢として人気が出てきたロールスクリーンの魅力について取り上げてみたいと思います。
実際に2年間を使ってみた経験からメリット・デメリットを筆の赴くまま書いていきますので、これから新築・リノベーションを検討されているみなさまのお役に立てれば嬉しいです。
偶然発見した「調光ロールスクリーン」
今回私が選んだのは調光ロールスクリーンでした。
出会いは、建築家に進めてもらっている設計が最終段階に入った頃「そうだ、カーテンじゃなくてロールスクリーンにするんだった」と思い出し、大急ぎでネットで検索したのがきっかけ。
調べ始めてほんの数分で出てきた写真の美しさにすっかり魅了されてしまいました。
それまでロールスクリーンというと一枚の薄い布が上から下りてくるイメージだったのですが、うっすらと入っているブラインドのようなストライプと、その軽やかさ、さらに考えていた部屋のイメージにピッタリだったので、すぐに「予算はなんとかするからこれを取り付けてください!」と建築家に伝えたのです。
本当は実物を見てから決めたかったのですが、ちょうどコロナ禍の真っ只中だったためショールームは予約制で平日のみ。
竣工まで時間がないので自分の勘を信じ、現物を見ることなく発注という暴挙に出たのです。
結果、仕上がりは想像以上。あとは使い勝手が良ければ完璧です!
私の感じた良い点・悪い点はこんな感じです。
調光ロールスクリーンのメリット
①部屋をミニマルな印象にしてくれる
一番の特徴はなんといっても窓まわりがすっきりしたことです。
カーテンはどうしても窓の脇にまとめなくてはならずボテッとした印象になりがちですが、ロールスクリーンなら収納された姿もきれい。
窓の四角いフォルムが浮き立ち、部屋全体が直線で描かれるのでスタイリッシュな印象を与えてくれます。
リノベーションのイメージは美術館のような空間だったので、生活感を薄めてくれる調光ロールスクリーンはピッタリでした。
障子のように柔らかい光を室内に届けてくれるので、もしかしたら和室に合わせてもステキに仕上がりそうですね。
②室内に入ってくる光を調整できる
ロールスクリーンは上下に開け閉めするので、上部だけ閉めて下部を開ければ外からの目線は遮りつつ外光を部屋の中に採り入れることができます。
例えば足元に植物を置いておけばしっかりと光合成をさせてあげられますね。
また、完全にロールスクリーンを下ろした状態でも部屋の中は仄かな光で満たされます。
そしてここが『調光』ロールスクリーンのすごいところなのですが、このロールスクリーンは2枚のレース生地の間に透過度の低い生地が挟まっており、床面まで下ろした状態でさらに紐を引っ張れば立体構造になり、たっぷりの日差しを室内へ入れることができるのです。
これなら冬場でもカーテンを閉めつつ部屋を温められそうです。
調光ロールスクリーンのデメリット
①遮光性が低い
私が選んだホワイトはレースカーテンのように光を透過させるので遮光性は低いです。
グレーなどはある程度遮光できそうですが、部屋を真っ暗にしたいならカーテンのほうが適任かもしれません。
また、部屋の明かりが外からもみえるので(室内は見えません)居留守を使うことができません。
気になる人は注意が必要です。
②紐が絡まると危ない
ロールスクリーンには開け閉めする紐がついています。
これが床付近まで伸びているので、こどもやペットに絡まると危険です。
ほとんどのメーカーで紐をまとめてあげて置けるパーツが標準でついているので、心配な場合は使いましょう。
ただ、簡単に解けないようにできているので開け閉めしたい時に固くて取れなかったり、知恵の輪みたいに絡まったりしてとても面倒くさいです。
③中途半端に開けた状態で出入りすると頭をぶつける
これは予想していなかったことなのですが、洗濯物干しや植物の水やりなどでベランダと室内を行き来する時、完全に開けきっていない状態で出入りすると必ず頭をぶつけます。
大体みなさんサンダルを履くと思うので、足元に気を取られパシーンと脳天に直撃するのです。
完全に自分が悪いのでデメリットというのも申し訳ないのですが、やり場のない悔しさと恥ずかしさが心に溜まっていきます。
いろいろ書きましたが、最終的にはロールスクリーンを選んで正解でした。
これらはあくまで私個人の感想ですので、みなさんそれぞれの好みやお部屋のイメージに合った選択をしていただくのが一番だと思います。
以上で私の経験から考えるロールスクリーンのお話はおしまいです。
最後になりますが、カーテンからロールスクリーンへ替えてみたい、という方はDIYでもできるかもしれませんが、リフォーム会社に相談してみるのがおすすめです。
自分でやるより費用は掛かってしまいますが、やはりプロに頼むと最終的な仕上がりが全然違います。
ちなみに我が家は既存のカーテンレールを全て撤去してもらいました。
おかげで窓まわりがとてもスッキリしてますよ。
▶ほほえみライフのリフォームサービスはこちら
←Prev:「9月1日は防災の日。防災備蓄をはじめよう!」
→Next:「お家の中の小さなストレスを改善して暮らしをスムーズに」
投稿者プロフィール
赤井 恒平(あかい こうへい)
ライター・フォトグラファー。埼玉県飯能市でシェアアトリエ「AKAI Factory」を運営するなど、まちづくり業にも携わっています。
現在は築20年のマンションをリノベーションして家族4人で暮らしています。最近は休日に料理をするのが密かなブームです。
Instagram はこちら