秩父・三峯神社
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2022.07.15
秩父・三峯神社
皆さま、お変わりなくお過ごしでしょうか。
私は相変わらず落ち着きのない日々を過ごしながらも、新しい休日の楽しみ方を見つけました。
今回このコラムでご紹介するのは「三峯神社」。
西武線沿線にお住まいだとご存知の方も多いかもしれません。
関東屈指のパワースポットとして名高いお社です。
きっかけは、職場でお世話になっている方との雑談でした。
神社めぐりがお好きだというその方に、どこが良かったですか?と尋ねたところ、即答で名前が挙がったのが「三峯神社」でした。
西武秩父線の終点駅からバスを乗り継いで行く三峯神社は、名前のとおりお山の神社。
そこにはなんともいえない気持ちの良さがある、三ツ鳥居をはじめとして建物も素敵、御眷属(神様のお使い)は「お犬様」、とお話を聞いているうちにどんどん興味が湧いてきて、よし!行こう、と決めました。
三ツ鳥居とお犬様、随身門を見ながら拝殿へ。
訪問当日は快晴、気温は28度まで上がると予想された夏日でした。
早朝に都内を出て、バスに揺られて着いた秩父市営三峯駐車場から少し歩くと、三峯神社です。入口には「三ツ鳥居」があります。
ひとつの鳥居の両脇に鳥居がある、全国でも珍しい形で、2匹の「お犬様」(向かって右に「神徳」、左に「無邊」とあります)が参拝客を迎えてくれます。
この先も「お犬様」は何箇所かで出迎えてくれるのですが、厳しかったり愛嬌があったり、それぞれ違う表情がありました。
この白と金の美しい鳥居をくぐると、すっと山の空気のなかに入った気分になります。
まわりを囲む木々のせいでしょうか。
清々しい気持ちで参道を進んでいくと、華やかな「随身門」が見えてきます。
三峯神社には見どころがたくさんあるのですが、これはそのうちのひとつ。
形や装飾からは、神仏習合の名残を感じます。
そしてさらに進むと、先ほどの三ツ鳥居とは違う青銅の鳥居が現れます。
こちらは三ツ鳥居とは違った、重厚感あふれる趣で、私は階段の下から、青銅の鳥居とその向こうに見える拝殿の色のコントラストに見とれてしまいました。
カッコイイ・・・。
これをくぐると、いよいよ拝殿です。
しっかりと拝ませていただいた後は、右手にある國常立神社やお伊勢さんなどの全国の神社にもご挨拶。
そうそうその前に!拝殿の左側には龍の姿が浮かび上がっているところがあり、そちらも拝見しました。
この龍、あるとき不意に出現した、というのですが、思った以上にしっかりしたお姿で見ごたえありますから、訪ねたらぜひ探してください。
拝殿の前には樹齢800年という御神木「重忠杉」もありますから、そちらもぜひ。
そして拝殿からさらに進むのですが・・・ここまででもう十分素敵な神社なのに、三峯神社ではまだまだこれから、ご紹介したいところが盛りだくさんなのですよ! ひと息に書いていきますね。
まず、少し坂を上がっていくと見えてくるのが、モミの木とヒノキの木が寄り添っている「えんむすびの木」。
ここではご縁を結びたい相手や願い事を書いて納められるようになっています。
モミとヒノキ、別々の木なのが面白い。縁結びのおみくじがありました。
そしてその先に「御仮屋神社」があります。
こちらは三峯神社の御眷属「お犬様」=オオカミをお祀りしてあるのですが、こちらがなんとも気持ちのいい場所で!
お社といいお犬様の像といい、なんともいえない空気感。
私、とても気に入ってしまい、少しゆっくり過ごさせていただきました。
三峯神社に行かれるなら、ぜひここまで歩いてほしい、一押しの場所です。
そして歩くといえば!もうひとつとっておきのコースが、この三峯神社にはあるのです。
三峯神社「奥宮」は私の理想のトレッキングコースだった。
それは「奥宮」への参拝コースです。
三峯神社には、本宮より奥にある妙法ヶ岳の山頂に「奥宮」があり、そこにも参拝することができるのです。
駐車場から拝殿とは反対の方に向かうと参道の入口があり、はじめの方の舗装された道を抜けると一ノ鳥居から四ノ鳥居までは山道で、片道1時間半ほどかけて歩いていきます。
何度かこのコラムでも書いていますが、私、アウトドアや運動はあまり好みません。
まして登山はしたこともなく、この奥宮参拝をちゃんとこなせるのか心配だったのですが、とても気持ちよく歩けました!
この道中、中程までは急な坂道などは少なく高低差はあまり感じませんが、木の根や石に足を取られそうになる山道です。
二ノ鳥居を過ぎたあたりからは、ふつうに歩こうとすると心拍数が上がる登りなので運動不足だとちょっとキツいかも。
私は三ノ鳥居くらいまで来たあたりで息が上がり、喋る元気はなくなりました・・・。
そして最後の四ノ鳥居を過ぎてからは「登山」でイメージする傾斜の強い細い道、最後には段差高めの金属製の階段を上がった後に岩場をのぼる、「鎖場」という難所があります。
ここ、説明が少し難しくて「岩場」と書くと大げさかもしれず、とはいえ気楽にすっと上がれるわけではなく、私は両手をついて坂をあがる感じで進みました。
元気な10代20代ならなんなく行けると思います。
画像はその難所の手前の階段を上から撮ったものです。
勾配、伝わるでしょうか・・・。下りの方が断然怖かったですよ・・・。
そうしてたどり着いた山頂に「奥宮」は、ありました。
手を合わせ、ありがとうございます、と今日と日々の無事のお礼を申し上げて、ほっと一息。
振り返ると秩父の山々を見渡せる素晴らしい眺めで、来てよかった、と心から思えました。
奥宮の横には秩父宮御登山記念碑があり、その奥には岩場があります。
この日は人が多くて私は岩場を覗きませんでしたが、そちらも絶景だそうです。
ちょっとここで服装のことを書きます。
この日、山道を歩くために私は長袖Tシャツ、アウトドアブランドのパンツにバッグは斜めがけできるものにして両手が空くようにしていました。
肝心の足元はトレッキングシューズです。
超初心者の私、前述の仕事の先輩から「そんなに大変じゃないわよ」と言われても全く安心できず、トレッキングシューズに5本指ソックスで挑んだのですが、これは功を奏したと思います。
なにがよかったって、下りで滑らないこと。下りって、気が緩むし、疲れているし、なにより膝にきます。
私、帰ってから3日間は筋肉痛バッキバキ、でした(腰にこなくて心からよかったと思います)。
参考までに、私が見かけた方々は、ふつうのTシャツにスニーカーの方、一眼レフを首から下げた山ガール、トレッキングウェアにスキーのストックのようなトレッキングポールを持った方、などで装備は様々でした。
山ガールな人生の先輩方によると「これは登山には入らない程度」だそうですが、山なのでくれぐれも甘く見ず(先輩方は準備しているから怖くないのです)、足元にはお気をつけください。
体温調節や水分補給ができるよう、特に暑い時期は熱中症対策などもしてくださいね!
あと、奥宮への参道にはお手洗いがありませんのでそちらもご注意ください。
ちなみに、実はこの奥宮、本宮側からも拝むことができます。
拝殿から三ツ鳥居に向かう方向にある「遥拝殿」、そこから奥宮を見て参拝できるようになっています。
ここは雲海も見られるという絶景ポイントで、近くにヤマトタケルノミコトの銅像(5.2m!)もありますし、まわりに野口雨情や斎藤茂吉の句碑・歌碑もあるので、まずはそちらから妙法ヶ岳を見てみるのもよいかもしれません。
三峯神社は食事処も絶景だった。
そんなこんなで大満足の三峯神社、ランチタイムも楽しみました。
私が入ったのは参道にある「大島屋」。外から見えたテラス席が素敵だったので、こちらにしました。
お昼どきを外したのにお客さんが順番待ちで並んでいましたが、運よくテラス席に案内してもらえて嬉しかった!
注文したのは、くるみ汁のざる蕎麦。
こちらのお蕎麦とわらじカツ丼は西武鉄道のwebCMにも出ていましたね。
このお蕎麦が美味しくて、テラス席からは美しい山並みと青空が眺められて、至福の休憩時間でした。
あまりに美味しかったので、お蕎麦は生麺を家族に買って帰りました。
後日、家で茹でても香りが高く、美味しくいただきました。
ちょっと重いかもしれませんが、オススメです。
他のお店にもテラス席があったり、秩父のソウルフードが食べられたりもするのですが、今回私は時間が足りなくて食事の記録はこれだけ。
おみくじ付きのおだんごとか、ご当地サイダーとか、もっと試したかったなぁ。
三峯神社でのいただきもの。
楽しく過ごした最後には、記念にと社務所で御朱印をいただきました。
本宮と奥宮では御朱印が別、デザインも別なので、両方訪ねられたらふたつともいただいてください。
そして、こちらのいただきものとして有名なのが「氣の御守」。
繁忙期には、氣の御守をいただくための駐車場待ちの長い長い渋滞ができるとのこと(ピーク時には数時間!)。
あの素敵なお山ならさもありなん、と思います。
さてさて、長くなりましたが、大満足の休日の雰囲気、伝わりましたでしょうか。
この日の私の現地滞在は約5時間。
時間が足りなくて、次はもっと余裕をもってお参りしようと思いました。
皆さんゆっくりお参りできることを祈ります。くれぐれも気候と体調にはお気をつけくださいね!
よい時間を過ごされますように。
※このコラムに使用した画像は三峯神社さんのご許可をいただいて撮影しております。
(終)
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投稿者プロフィール
宮本良子(Ryoko Miyamoto)
TVCM、PR番組プロデューサー。4人家族+保護猫姉妹2匹のマンション暮らしです。好きなものは、児童書、紅茶、スコーン、クラシックカー。英国でティーハウス巡りをするのが当面の夢です。
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