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老朽化した実家をどうするか

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2024.11.13

離れて暮らす両親の元へ帰省するたびに、実家の老朽化が目立ち、傷みが気になりはじめています。

寝っ転がってうたた寝をしていた、日当たりの良い畳の部屋、そこにあるのが当たり前のようにずっと置かれていた熊の置物など、たくさんの思い出が詰まった実家。兄弟は全員県外に出てしまい、実家を受け継いで住み続けられる者はいません。

両親がまだ元気なうちに、実家をどうするかを考えておいたほうがよさそうです。
うたた寝をしていた実家の畳部屋

実家が空き家になった場合の問題点

 

実家に誰も住まなくなった時、考えられる問題点をまとめてみました。

 

・家の維持にかかるメンテナンスコスト

・不法侵入への対策

・税金の支払い

 

たくさんの思い出が詰まった実家

 

もし両親が不在になれば、誰かが家や庭のメンテナンスをし続けなければなりません。定期的に家を掃除したり、庭の手入れをしたりするために実家を訪れる必要があります。兄弟が頻繁に家のケアをできない場合は、家の見守りサービスをお願いする方法も要検討です。

 

外壁や屋根の状態が悪いと、雨漏りによって家財が使えなくなる可能性があることに注意が必要です。生い茂った庭木や雑草、落ち葉で近隣に迷惑をかけることもあります。

 

老朽化した実家

 

人が住まなくなると、家が劣化しやすくなるのも不安ポイントです。不在と分かると心無いいたずらや不法侵入の心配があり、放火の対象となる可能性も考えなければなりません。

 

家の維持費用も見積もっておく必要があります。固定資産税のほか、場所によっては都市計画税の支払いも考慮に入れておくことが重要です。

 

空き家となる前にできること

実家にずっと置かれている熊の置物

 

残された家の不用品を片付けるのに苦労したというのはよく耳にする話です。不用品業者にお願いするにも、一定の費用がかかります。

 

両親がまだ健在のうちに、なるべく実家を整理する準備を進めておけば、片付けの負担を減らせるのが大きなメリットです。すぐに始められる対策をまとめました。

 

・不用品を片付ける

・遺品になりそうなものの行き先を決める

・売却価値を知る

 

実家に眠る大量のモノを処分することは、両親が元気な間に取り組みたいことの1つです。押入れから物置、戸棚や食器棚の中には、日頃使わないモノがたくさん眠っています。

 

いつか使うだろう、と保管されているものや、兄弟のアルバムや卒業文集といった思い入れのあるものまで、必要か必要でないかを判断することが必須です。

 

日用品だけでなく、両親が特に大切にしているモノについても、把握しておく必要があります。「これは〇〇さんに渡してほしい」「〇〇へ寄贈したい」といった希望を確認すると、モノの行き先を迷わずに決められます。

 

いざとなれば売却も前向きに考えなければなりません。不動産会社や専門家に相談し、事前に土地を含めた家の売却価値を確認しておくと安心できます。築年数が経った物件にどれほどの価値があるのか、素人にはまったく想像がつかないのが通常です。

 

たくさんの思い出が詰まった実家

 

建具は古く、年代を感じるものばかり。断熱性能が低いために冬は暖房効率が悪く、いつまで経っても暖かくならないといった問題があります。

 

賃貸物件として貸し出すとなれば、水回りのリフォームは必須です。プロの診断を元にした家の価値が分かれば、家を手放す最善の方法が見えてきます。

 


老いていく家と向き合う大切さ

 

自分が育ってきた思い出がいっぱいの家は、できればそっとしておきたいとずっと思ってきました。両親が歳を重ねる姿を見ながら、家に詰まった思い出を整理する時が来ることを少しずつ意識してきたような気がします。気持ちよく家を「しまう」。その時が近づいています。



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本コラムは、株式会社西武リアルティソリューションズからの依頼にもとづき、以下、投稿者のコメントを編集して掲載しております。



投稿者プロフィール

高橋みさと

自然に近い場所を求めて2021年に都内から郊外へ移住。
ライター業をしながら米や野菜づくりに挑戦しています。
趣味は登山と外で遊ぶこと。
発酵に興味があり、コンポストを利用して生ごみを捨てない生活を実践中です。

http://turumayu.studio.site

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