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働く場所の選択肢

Life Hack

2024.03.13

 リモートワークやオンラインミーティングなどが普及したおかげで、働き方が本当に多様になりました。人によっては出社回数が減ったり、まったく出社しなくてもよくなったので田舎へ移住した、なんて話も耳にしたことがあります。

 かく言う私も自営業なので比較的自由に選択できます。必要に応じて会社に行き、時には自宅にこもって作業することもあります。ただ、欲を言えば自宅の一角ではなく自宅の近くに仕事に集中できる自分だけの作業スペースが欲しい。そこで、2024年は自分のワークスペースを拡張しようと思い、いろいろチャレンジしてみることにしました。自宅、シェアオフィス、コワーキングスペースを、実際に使ってみた感想を書き連ねてみようと思います。

自宅の一角にパソコンやインターネット環境を整えて仕事場として使用

WORK SPACE1:自宅

 私は数年前に中古マンションを購入しリノベーションしました。その際、玄関付近に仕事場を作ったのです。既存の間取りで言うところの書斎ですが、広く取った玄関の土間を使っているので部屋数は減らさずに場所を確保しています。

 良いところ

 自宅オフィスの利点はなんと言っても賃料がかからないこと。それどころか、電気代やネット回線料の一部を経費にすることもできます。自宅で行う仕事の多くは写真の編集です。机には専用のモニター、デスクトップPC、写真データのバックアップと、外出先でも取り出せるようにNASというネットワークハードディスクを設置しています。主に夜作業することが多いです。

 欠点

 自宅オフィスは生活空間が近すぎます。集中しづらいところもあるので、原稿執筆には向かなかったり、オンラインのミーティングでは生活音が入ってしまいます。それどころか、我が家はミーティング中に必ずと言っていいほどこどもたちが画面に入ってくるので、周りには「打ち合わせ中にこどもが入ってくる人」として認識されています。

マンションの一室を複数の事業者で分割してシェアオフィスとして使用

WORK SPACE2:シェアオフィス

 シェアオフィスとは一つの空間を複数の事業者で分割して使うスペースで、基本的には月単位以上で借りる形が多いです。大企業が運営している有名なものから、マンションの一室を分割しているような小さなものまであり、それぞれ特徴が異なります。

 良いところ

 一番の利点はオフィスの賃料を安く抑えられることです。シェアオフィスなら小規模事業者でも都心にオフィスを構えることができます。場所によっては入居している異業種の人たちとつながりが生まれたりもします。私も2024年の1月から練馬区のシェアオフィスに入居しましたが、そこはマンションの一室に5つの会社や個人事業主が入居しています。小規模のシェアオフィスは近隣の個人事業主が多いのでコミュニティが生まれるのもメリットの一つです。

 欠点

 自宅オフィスと比較するとプラスで毎月家賃という固定費が発生します。この賃料を上回るメリットが生み出せるかどうかがポイント。私は、シェアオフィスに入居したことで執筆が進んだり、事務仕事を集中してこなせたり、シェアしている事業者から仕事をいただけたりと大きなメリットを感じています。

コワーキングスペースの半個室スペース
コワーキングスペースの会議室

※エミフィス大泉学園

WORK SPACE3:コワーキングスペース

 コワーキングスペースとは、時間単位でデスクを借りる場所のことを言います。外出先で次の予定までに空いた1時間だけ作業をしたいとか、急なオンラインミーティングが入った時などに重宝します。

良いところ

 場所が空いてさえいれば直前でも予約して利用できるのが嬉しいポイントです。私は西武鉄道沿線に展開している「エミフィス」をよく使うのですが、PC作業のみだったらオープン席、オンラインミーティングだったら個室と使い分けができます。また、「H1T」と提携しているので、出先での作業に困ることはほぼなくなりました。使った分だけ支払う従量制です。

欠点

 時間貸しコワーキングスペースは、月額のシェアオフィスに比べて長時間使うと割高です。頻繁に使うのであれば月額契約のオフィスがおすすめです。また、モノが置いておけないので必要な仕事道具は毎回持ってくる必要があります。

働くスタイルに合わせて場所も選ぶ

 今回は自分の経験から自宅、シェアオフィス、コワーキングスペースの3つを紹介しました。人によっては会社じゃないとできないとか、カフェが一番落ち着くということもあるかもしれません。それぞれ一長一短なので仕事のスタイルや自分の性格に合わせて選ぶのが良いと思います。それにしても、働く場所を選べる時代がきたなんて、なんだかワクワクしてきますね。

本コラムは、株式会社西武リアルティソリューションズからの依頼にもとづき、以下、投稿者のコメントを編集して掲載しております。

 

投稿者プロフィール

赤井 恒平(あかい こうへい)

ライター・フォトグラファー。埼玉県飯能市でシェアアトリエ「AKAI Factory」を運営するなど、まちづくり業にも携わっています。
現在は築20年のマンションをリノベーションして家族4人で暮らしています。最近は休日に料理をするのが密かなブームです。

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