自転車生活、始めました!
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2021.10.06
9月某日、自転車を買いました!

このコラムが始まった頃から、運動不足が気になっていた私(参照「久しぶりの”銀ブラ”で」)。
8月の、猛暑と緊急事態宣言が重なって車での移動が続くある週末、駅前の渋滞に巻き込まれながら、ふと、近場は自転車で移動したらいい運動になるのじゃないか、と思ったのですね。
我が家は最寄駅からは徒歩圏内の住宅地にありますが、日常の買い物に大きなショッピングモールまで行こうと思うと、電車で2駅、バスはなくて徒歩だと30分ほどかかるので、ふだんは車で出かけます。
ショッピングモールは買い物にも食事のテイクアウトにも便利なので、特に週末はそのあたりに人も車も集中して、駐車場の渋滞に時間をとられることもしばしば。
そんな我が家から自転車で行くのをイメージした目的地は、車なら5分から10分ほどのところにある、カフェ、大型の本屋など。
気持ちよくサイクリングして、着いたお店でお茶を飲んだり好きな本を読んだりしてまた自転車で帰る・・・そんな自分を想像したら、買い物ついでではないサイクリングとそこでの時間がとても豊かなものに思えて、よし自転車を買おう、と決心がつきました。
スポーツサイクル、という選択。

そうと決まれば、じっと待つことができない性分で、すぐに近所の自転車屋さんへ。
インターネットで下調べしたところ、自転車とひとことで言っても主要な自転車は十数種類もあって、例えばシティサイクル(いわゆるママチャリです)、スポーツサイクル、スポーツサイクルの中にロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク、その他にもミニベロ、折りたたみや電動アシストなど、用途もサイズも様々です。
種類だけでも絞り込まないととても比較はできません。
インターネット検索はすぐにギブアップです。
そこで、全国チェーンの規模の大きな自転車屋さんへ向かったわけです。
まず驚いたのは、電動アシスト付きの自転車の種類が豊富なこと!
そして、短い間に何人ものご婦人が試乗などしていて、人気もある様子。
電動アシスト自転車、良さそうです。
自宅まわりに長めの坂道が多いことを考えると、ちょっと心が動きました。
ですが、今回の私の自転車購入は、思いつき&運動不足解消のための買い物です。
使用頻度がわからないのとコストを考えて、検討の結果、シンプルな自転車から選ぶことにしました。
いろいろ見た結果、私が本命にしたのは「クロスバイク」。
これは、初心者でも大丈夫だというハードルの低いスポーツサイクルで、街を走りやすい、スピードが出やすいタイプです。
決め手になった特徴は、ギアがたくさんついている、車体が軽いという2点で、それぞれについての私のイメージは、ギアがついている=坂道が走りやすそう、軽い=なにかあって乗れなくなったときに押して歩けそう、というもの。
散歩がわりに短〜中距離を走るつもりの私が、扱いやすそうに思えました。
ちなみに今回、いわゆる「ママチャリ」は候補に入れませんでした。
買い物ついでではなく楽しむだけのために自転車に乗る、というそもそもの動機を考えたら、今までに乗ったことのないタイプの自転車を選びたかったのです。
そして車種と色を選び、さぁ購入!・・・と思ったら、そうではなくて。
まだ「サイズ選び」という大事な段階がありました。
股下の長さに合わせて、自転車本体のサイズを決めていくのです。
私が選んだ車種はサイズが3つに分かれていて、店員さん曰く、私は一番小さいのが合うとのこと。
お店にあったサイズ違いを並べてくれたのですが、パッと見には同じものに見えていたのでびっくりしました。
さらにそのあとには、付属品選びが待っていました。
実はスポーツサイクルは自転車本体だけで販売していて、スタンド、ライト、泥よけや、カゴも鍵もついていません。
私が使いたいシーンを店員さんに説明して、必要なものだけを買い足しました。
二十数年ぶりのサイクリングは、いかに!?

さて、ようやく本題です。楽しみにしていたサイクリングはどうだったのか。
結論から言うと、初回から最高でした。
ほんとうに気持ちが良かったです!
私が最後に自転車に乗っていたのは・・・もうあまりよく思い出せない、たぶん学生の頃のこと。
それから20年以上の月日が経っています。
そうなると、まず、自転車に「乗る」動作が不安だったのです。
またいで、サドルに座って、漕ぎ出す、この一連が不安。
特にまたぐところ。
でも意外とこれがすんなりいって、走り出したらペダルが実に軽くて、わぁ、と嬉しくなる感じ。
自転車の車輪が細いのとタイヤ圧が高いのとで、道路のデコボコなどの衝撃が感じやすいのか乗っていてちょっと緊張したのと、ギアの使い方が車とは違うため、ちょっと考えながらチェンジしたり、と風をきって颯爽と、というには走行スピード遅く、明らかに腰が引けている瞬間も何度かあったのですが、気分は爽快。
片道15分ほどの距離を往復して、ほんのり汗をかくくらいの運動量で二十数年ぶりのサイクリングは終了しました。
自分はいい年した大人であると気づいた。
そんなわけで、出だしの気分は上々で幸先良かったです。
とはいえ、身体的にはキツいところもあったのは事実で、まず、走り出して1分かそこらで片方の股関節に痛みが発生。
これは5分ほどで解消したので、運動不足による「身体の錆つき」みたいなものだと思います。
そして、もうひとつ。
出かけるときには、帰りにはどこかに寄ってコーヒーでも飲もう、と考えていたのですが、実際に走ってみたらそんな余裕はありませんでした。
休憩するとどっと疲れが出そうな気がして、止まれない・・・。
ちょうど折り返し地点にあるカフェを目の前に、そのままUターンし、帰宅しました。
慌てて、その日から自宅でのストレッチを再開したので、どちらも慣れたら解消する問題だと信じたい。苦笑
さて、この初回のサイクリングは午後遅めの時間で、同じように自転車に乗った小学生とたくさん出合ったのですが、いくつかある長い坂道で彼らにはどんどん抜かされました。
登りも下りも躊躇なく走っていく彼らは、眩しいほどに全力。
速いんですよねー。
水筒やリュックサックを持ってどんどん走っていくその姿と、おそるおそる新しい自転車に乗っている自分とを比べて、自分がいい大人になっていることを実感しました。
彼ら、立ち漕ぎとかするんだろうな。

クロスバイクはシティサイクルに比べて、メンテナンスに手がかかります。
タイヤの空気圧はどうか、チェーンは錆びていないか、ギアの調子はいいかなどマメに確認しないといけないそう。
自転車の調子、自分の調子、どちらも気にしながらのんびり気長に、季節を感じながらの大人のサイクリングを楽しんでいこうと思います。
そして、カフェで優雅に休憩できるようになりたい。笑
そうそう! 自転車といえば、自転車保険が義務化され始めていますよね。
私の住んでいる地域は義務化の対象になっているので、自転車購入時に保険に入りましたが、これも新しい体験でした。
対象地域の皆さん、ご自身の自転車保険を確認してから楽しまれますように。
私も安全運転を心がけます
投稿者プロフィール

宮本良子(Ryoko Miyamoto)
TVCM、PR番組プロデューサー。4人家族+保護猫姉妹2匹のマンション暮らしです。好きなものは、児童書、紅茶、スコーン、クラシックカー。英国でティーハウス巡りをするのが当面の夢です。
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